【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 31,188.38  △257.86 (1/20)
NASDAQ: 13,457.25  △260.07 (1/20)

1.概況

米国市場は決算を受けて動画配信のネットフリックス(NFLX)が急伸するなか他の主力ハイテク株にも買いが波及し続伸となり、主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。ダウ平均は87ドル高でスタートすると昼過ぎに270ドル高程度まで上げ幅を広げると一旦伸び悩みましたが、堅調に推移すると引けにかけて一段高となり取引終盤には305ドル高まで上昇する場面もありました。その後引けにかけてやや上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局257ドル高の31,188ドルで取引を終え8日に付けた史上最高値(31,097ドル)を更新しています。

また、S&P500株価も52ポイント高の3,851ポイントとなりこちらも8日に付けた史上最高値(3,824ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も260ポイント高の13,457ポイントとなり8日に付けた史上最高値(13,201ポイント)を上回っています。

2.経済指標等

1月の全米住宅建設業協会(NAHB)の住宅市場指数は83となり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融を除く10業種が上げました。そのなかでもコミュニケーション・サービスが3%を超える上昇となったほか、一般消費財・サービスと情報技術も2%以上上げています。また、不動産も2%近く上昇しています。

4.個別銘柄動向

ネットフリックスが決算で売上高や契約者数が市場予想を上回ったことで投資判断や目標株価の引き上げが相次ぎ17%近く上昇しました。他の主力ハイテク株にも買いが波及し、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)が5%を上回る上昇となったほか、アマゾン・ドット・コム(AMZN)も4%以上上げました。また、マイクロソフト(MSFT)とアップル(AAPL)、セールスフォース・ドットコム(CRM)も3%を超える上昇となっています。一方で代替肉のビヨンド・ミート(BYND)が投資判断の引き下げを受けて4%以上下げています。 

5.為替・金利等

長期金利は0.01%低い1.08%となりました。ドル円は103円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が14日に付けた昨年来高値(28,698円)を引けで上回ることができるかがポイントとなりそうです。また、本日は昼頃に日銀の金融政策決定会合の結果が発表される予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)