【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 30,403.97 △204.10 (12/28)
NASDAQ: 12,899.42 △94.69 (12/28)
1.概況
米国市場は米政府の追加経済対策がトランプ米大統領の署名を経て成立したことや、経済対策と一体化された2021年度予算が成立し政府機関の一部閉鎖も回避されたことを好感して続伸となり、主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。83ドル高でスタートしたダウ平均は325ドル高まで上昇した後昼過ぎに一旦180ドル高程度まで上げ幅を縮めましたが、その後やや持ち直すと結局204ドル高の30,403ドルと3日続伸となり17日に付けた史上最高値(30,303ドル)を上回って取引を終えています。
また、S&P500株価指数も32ポイント高の3,735ポイントと3日続伸となりこちらも17日に付けた史上最高値(3,722ポイント)を上回っています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も94ポイント高の12,899ポイントと続伸となり22日に付けた史上最高値(12,807ポイント)を上回りました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーと素材を除く9業種が上げました。そのなかでもコミュニケーション・サービスが2%近く上昇したほか、一般消費財・サービスと情報技術も1%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中23銘柄が上げました。そのなかでもアップル(AAPL)が3%を超える上昇となったほか、ウォルト・ディズニー(DIS)も3%近く上げました。また、ビザ(V)も2%近く上げ、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)とコカ・コーラ(KO)、ゴールドマン・サックス(GS)、マクドナルド(MCD)、ウォルマート(WMT)も1%以上上昇しています。一方でダウ(DOW)が1%近く下げました。
ダウ平均構成銘柄以外では電気トラックのニコラ(NKLA)が目標株価の引き上げを受けて急伸し19%以上上げています。さらにアマゾン・ドット・コム(AMZN)も年末商戦が好調だったとの見方から3%以上上げています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの0.92%となりました。ドル円は103円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は昨日に続いて年初来高値を更新しそうで、朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばし節目の27,000円を試すような展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)