【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ:  29,910.37   △37.90  ( 11/27 )
NASDAQ:  12,205.85   △111.44  ( 11/27 )

1.概況

先週末の米国市場は感謝祭の翌日で短縮取引となるなかトランプ大統領が大統領選の選挙人投票でバイデン前副大統領の勝利が確定すればホワイトハウスを去ると発言したことから政権の移行が円滑に進むとの期待が高まり上昇し、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。

ダウ平均は38ドル高でスタートすると朝方に142ドル高まで上昇しましたが、買いが続かず上げ幅を縮めると昼過ぎに下落に転じました。しかし、52ドル安で下げ渋ると持ち直し結局37ドル高の29,910ドルで取引を終え反発となっています。

また、S&P500株価指数が8ポイント高の3,638ポイントと反発し24日に付けた史上最高値(3,635ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も111ポイント高の12,205ポイントと4日続伸となりこちらも25日に付けた史上最高値(12,094ポイント)を更新しています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が下げ、エネルギーが1%以上下落したほか、公益事業も1%近く下げました。一方でヘルスケアやコミュニケーション・サービスなどの5業種が上げ、ヘルスケアは1%近く上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではアムジェン(AMGN)が2%高となり上昇率トップとなったほか、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も1%以上上げました。また、インテル(INTC)やハネウェル・インターナショナル(HON)も1%近く上昇しています。一方でウォルト・ディズニー(DIS)とトラベラーズ(TRV)が1%を超える下落となり、ナイキ(NKE)とシェブロン(CVX)も1%近く下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では主力ハイテク株の一角が堅調で電気自動車のテスラ(TSLA)が2%高となり、動画配信のネットフリックス(NFLX)とグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も1%以上上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い0.86%となりました。ドル円は104円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか短期的な過熱感があることもあって日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような展開になるかがポイントとなりそうです。また、日本時間の10時には中国で製造業と非製造業のPMIが発表される予定です。

( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)