【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 28,148.64  △465.83 (10/5)
NASDAQ: 11,332.49  △257.47 (10/5)

1.概況

米国市場は新型コロナウイルスに感染して入院中のトランプ米大統領が5日の午後6時半に退院することをツイッターで明らかにしたことで反発しました。142ドル高でスタートしたダウ平均は昼前に400ドル高程度まで上げ幅を広げた後一旦上値が伸び悩みましたが引けにかけて一段高になると取引終盤には479ドル高まで上昇し結局465ドル高の28,148ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も257ポイント高の11,332ポイントとなっています。

2.経済指標等

9月の米ISM非製造業景況感指数は57.8と前月から上昇し市場予想も上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーが3%近く上昇したほか、情報技術とヘルスケアも2%以上上げました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄全てが上げました。そのなかでもアムジェン(AMGN)が4%以上上げたほか、アップル(AAPL)とトラベラーズ(TRV)も3%余り上昇しました。また、ダウ(DOW)とウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)、キャタピラー(CAT)、アメリカン・エキスプレス(AXP)、シェブロン(CVX)、JPモルガン・チェース(JPM)、マイクロソフト(MSFT)も2%以上上げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、半導体株が総じて高くエヌビディア(NVDA)と半導体大手のクアルコム(QCOM)が4%を上回る上昇となりました。主力ハイテク株も堅調で動画配信のネットフリックス(NFLX)が3%以上上げたうえ、アマゾン・ドット・コム(AMZN)と電気自動車のテスラ(TSLA)も2%を超える上昇となり、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)とフェイスブック(FB)も2%近く上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.08%高い0.78%となりました。ドル円は105円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)