3月決算企業の第3四半期決算も先月中旬に終わりましたが、日本経済新聞の集計によると上場企業の経常利益は世界的な景気拡大の恩恵を受ける企業がけん引し前年同期比2割近い増益となった模様です。そしてこのように好調な決算となるなか通期の業績予想を上方修正する企業も目立ちましたが、一方で業績予想を据え置く企業も少なくありませんでした。

しかし、会社予想が据え置きとなった銘柄でも決算発表後にコンセンサス予想が大きく上昇した銘柄もみられます。そこで今回は会社予想の利益見通しが据え置きとなったTOPIX500採用の3月決算銘柄のなかから決算発表前に比べコンセンサス予想が5%以上上昇したものをピックアップしてみました。例えば営業利益のコンセンサス予想が決算発表後に7%上昇したコマツ(6301)では会社予想の営業利益をコンセンサス予想が20%余り上回る格好となっています。