誰でも一度はしたことがある3つの“ムダ遣い習慣”

贅沢せず、普通の生活をしているだけなのに、なぜか貯蓄ができない、増えない。そういった家計相談は非常に多いものです。毎月の余剰金もできにくいので、投資をしてみたいと思っているのに、なかなか始められないことにもつながりがちです。

それはなぜ起こるのか。実は、知らないうちにムダな支出がぜい肉となった「メタボ家計」が原因です。そこから脱出して、貯蓄ができるようになるためには、毎日何気なく使ってしまう「500円」というワンコインがカギ。この使い方を見直すだけで、きっと貯蓄を作ることは可能になるでしょう。

メタボ家計になる特徴は、主に3つあります。

1.何にいくら使っているかわからない、「気が付かないムダ遣い」
2.毎日なんとなく習慣的に使ってしまう「ワンコインのムダ遣い」
3.これくらいは普通と考えてしまう「ムダ遣いの開き直り」

これらはすべて“ムダ遣い習慣”です。

例えば…、
・100円ショップで買い物していても、予定以外のものを追加して買ってしまう
・500円以内ならいいかと思って買ってしまう毎朝のコーヒー
・ネットショッピングで送料を無料にするための余分な買い物
・特売を見かけると今いるものではないのに買ってしまう

など、これらは日常的に起こりやすい行動です。誰でも一度はしたことがあると思いますよ。

こういった金額がかさばってできてしまうメタボ家計は、その使い方がよくないということに気づけるか、気づけないかで、隠れ貧乏のまま暮らすのか、楽々貯金ができるようになるのか、道が大きく分かれます。

例えば毎朝コーヒーショップでコーヒーを買う人は、毎日500円程度の支出をしています。週5日で2,500円。1ヶ月では1万円になりますし、1年では10万円以上にも。タバコだって同じですね。

ですがこの金額を貯められると、10年後には100万円を超えるお金になるのです。大きいと思いませんか?

こういった支出を完全にやめろという話ではなく、習慣とする程毎日必要ですか、ということなのです。頻度を半分にする、3分の1にする、それだけで随分とお金の残り具合が異なります。

お金に真剣な人は見過ごさない「ワンコイン」の使い方

自分の習慣を知り、家計を改善するためにできることを2つご提案しましょう。

1.レシートを買い物のたびに取っておき、1週間後、何にいくら使ったのかを振り返る

これは、レシートという支出の記録を見直すことで、このぐらいはいいかなと思って使っていたムダ遣いが見つけやすくなります。

2.生活費を1週間1万円でやりくりしてみる

この金額では少ない家庭もあるでしょうが、1万円でどこまで暮らすことができるのかわかると、毎週必要な生活費が見えてきます。

その必要な生活費を使って1週間暮らしてみることに慣れると、家計簿をつけなくとも、支出のコントロールがしやすくなります。なんとなくのワンコインも、支出してよいかどうか迷う状況になることも多いものです。

あとは、その高価であるとは言えない支出が、必要な支出なのか、お楽しみの支出なのか、単なる惰性的な習慣となってしまっている支出なのかも見えてくると思います。そうなると、カットすべき支出かどうかも判断することが可能でしょう。

 

投資について懸命に考えている人は、この「ワンコイン」にもシビアです。無駄だと思えば絶対支出しません。今回は、メタボ家計の修正の仕方の1つとして「ワンコイン」の使い方の見直しに着目しましたが、実はお金に真剣な人には見過ごすことができない金額であるということも忘れないでほしいと思っています。