私の最初の外貨投資は「外貨預金」でした。現在では外貨での資産運用、投資の手段は様々ありますが、1998年に「改正外為法」によって誰もが自由に為替取引を行えるようになるまでは、FXという投資手段がなかったのです。

当時の外貨預金では、円を米ドルに換える際の手数料は1万ドルにつき片道1円あまり。ドルを再び円に戻す際にも1円がかかるため、往復で2円もかかりました。

現在ではネット銀行などの台頭で手数料はずいぶん安くなりましたが、現在でもメガバンクの外貨預金手数料は米ドルで片道1円、ユーロだと1.5円、ポンドにいたっては4円というところもあり、FXの取引コストの安さとは比較になりません。

今回は、代表的な外貨投資である外貨預金や外貨建てMMFとFXの違いについてです。

外貨預金

円を外国の通貨(ドルやユーロなど)に交換し、外貨で預金をすることができます。外貨で保有しているので円高となり外貨が下落すれば、その分資産価値は目減りします。
・高金利の国の通貨で預金することで高い金利の利息を受け取れる。
・為替レートの変動で為替差益を期待することができる(為替差損をうけることもある)。
・海外旅行先等で、外貨を引き出して使うなどの利便性がある。

という特徴があります。
預金口座なので、FXのように「外貨を売る」という取引手段があるわけではありません。

預金する時の手数料が高い他、定期預金にした場合は満期まで解約できない、預金保険の対象外のため、預け先の銀行が倒産した場合は、保護がされないなどのデメリットがあります。

外貨建てMMF

円を外国の通貨(ドルやユーロなど)に交換し、安全性の高い外貨建ての国債や社債などをパッケージにした投資信託です。

格付けの高い短期証券で運用する、比較的好利回りで安定運用されている商品です。外貨預金よりも運用利回りが高く、為替を交換する手数料も安く設定されているなど外貨預金と比べて有利な点が多いのも特徴です。購入手数料はかかりませんが、信託報酬という形での運用に対するコストがかかります。

毎日運用実績に応じた分配が行われ、その月の分配金を月末にまとめて元本に再投資する1ヶ月複利の商品というのも魅力です。

少額からの申込・換金が可能で利便性が高いのが特徴です。

FXなら

外貨預金、外貨建てMMF同様、円を外貨に換えて保有することができるほか、外貨の価値が下がり円の価値が上昇すると見込める時には実際に手元に外貨をお持ちでなくても「外貨を売る」ことができます。

また、当コラム「レバレッジとは、証拠金とは!?」でもご説明しておりますが、FXは「外国為替証拠金取引」ですので、少額の資金で取引ができます。取引コストは外貨預金や外貨建てMMFと比較すると圧倒的に安く、取引時間もほぼ24時間可能。コストの安さ、利便性の高さは外貨投資商品の中で群を抜いているのではないかと思います。

 

※FXは証拠金取引ですのでレバレッジを利用すると大きなリターンが得られる可能性がある反面、大きな損失を出してしまう事があります。
全てのお客様の投資運用に適合するものではありませんので、投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。