東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は451円高の2万1428円と大幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。

昨日の米国市場で主要指数は高安まちまちでしたが、ドル円が110円近辺でしっかりだったことや昨日の大幅安の反動から日経平均は197円高の2万1174円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も大きく上げ幅を広げると前場を385円高で終えました。日経平均は後場に入るとさらに上げ幅を広げて一時は483円高まで上昇しました。日経平均は結局451円高と1日の高値圏で取引を終えています。東証1部の売買代金は3兆2338億円となりました。

東証33業種は全業種が上昇しました。中でも陸運業、その他製品、金属製品、倉庫運輸関連、建設業、医薬品、機械の7業種は3%を超える上昇となりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)が5%近い大幅高となったほか、アルツハイマー治療薬の治験中止を発表して以降連日大幅安となっていたエーザイ(4523)も本日は3.8%高と反発しました。その他にもソニー(6758)やトヨタ自動車(7203)、キーエンス(6861)、武田薬品(4502)、ファーストリテイリング(9983)、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)がいずれも上昇しました。一方でソフトバンクグループ(9984)は0.8%安と続落しました。

材料が出たところでは、大和証券グループ本社(8601)と業務提携すると発表したFX会社のマネーパートナーズグループ(8732)が15%超の大幅高となりました。一方で航空機用内装品メーカーのジャムコ(7408)は5%安となりました。傘下の工場で製造工程に不正があった疑いがあり、国土交通省が立ち入り検査を行ったと報じられたことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は昨日の大幅安の反動で大幅高となりました。足元で市場のボラティリティが高まっており、明日以降も大きな値動きに警戒しておきたいところです。なお、明日は3月末決算銘柄の権利落ち日で株価に権利落ちの影響がある場合がありますのでご注意ください。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)