東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は223円高の2万427円と3日続伸となりました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が続伸したことを受け日経平均は162円高の2万366円と続伸して寄り付きました。日経平均はしばらく寄り付きの水準でもみ合いましたが、10時過ぎから徐々に上げ幅を広げると前場を251円高とその時点の高値圏で終えました。

日経平均は後場に入っても堅調に推移すると13時15分に290円高と1日の高値をつけました。その後引けにかけてやや上げ幅を縮めた日経平均ですが結局223円高と3日続伸して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3104億円となりました。東証33業種は医薬品やパルプ・紙、精密機器、水産・農林業などの29業種が上昇しました。一方でその他金融業、不動産業、証券商品先物、空運業の4業種が下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1.4%高となったほか、武田薬品(4502)、任天堂(7974)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、みずほ(8411)がいずれも上昇しました。一方でソフトバンク(9434)、ファーストリテイリング(9983)が1%前後の下落となっています。

その他材料が出たところでは、医療情報サービス会社のエムスリー(2413)が8%超の大幅高となりました。LINE(3938)とオンライン医療事業を目的とした新会社を設立したと発表したことが材料視されました。LINEも3%近く上昇しています。一方で9-11月の決算が減収減益で最終赤字となったジュエリー販売などを行うヨンドシーホールディングス(8008)は9%の大幅安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は本日も堅調に推移し3日続伸となりました。米中の貿易交渉の進展期待が下支えとなっています。当初2日間の予定から9日も継続して行われている両国の貿易交渉でなんらかの前向きな進展が発表されるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)