【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 23787.45 △256.10 (1/8)
NASDAQ: 6896.99 △73.52 (1/8)
1.概況
米国市場はトランプ米大統領が米中貿易協議が順調に進んでいるとツイートしたことで3日続伸となりました。ダウ平均は取引開始後まもなくして333ドル高まで買われた後一旦50ドル高まで上げ幅を縮める場面もありましたが、午後に入って再び上げ幅を広げると結局256ドル高の23,787ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も73ポイント高の6,896ポイントとなっています。
2.経済指標等
11月の米消費者信用残高は前月比221億ドル増の3兆9792億ドルとなり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち変わらずとなった金融を除く10業種が上げました。そのなかでも不動産が2%近く上昇したほか、通信サービスと資本財・サービス、公益事業、一般消費財・サービス、素材も1%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。そのなかでも米中貿易協議進展への期待に加えて、昨年の航空機の出荷機数が過去最高となったと発表したこともあってボーイング(BA)が4%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、2018年10-12月期の契約件数が市場予想を上回る伸びとなったベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)も3%近く上げたほか、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)も2%以上上昇しました。一方でシェブロン(CVX)とトラベラーズ(TRV)、ゴールドマン・サックス(GS)、JPモルガン・チェース(JPM)が下げています。
ダウ平均構成銘柄以外ではサムスン電子の減益決算を受けて半導体関連株が安く、半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズ(AMAT)が4%余り下げたうえ、画像処理半導体のエヌビディア(NVDA)も2%を上回る下落となりました。エナジー飲料大手のモンスター・ビバレッジ(MNST)は目標株価の引き上げを受けて6%を超える上昇となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%高い2.73%となりました。ドル円は引き続き108円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか2日間で640円以上上げている日経平均がどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)