東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は165円高の2万204円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。中でもマザーズ指数は3.3%高と連日の大幅高となりました。昨日の米国市場で主要指数が続伸したことを受け日経平均は185円高の2万224円と続伸して寄り付きました。日経平均はしばらく寄り付きの水準でもみ合いましたが10時頃から上げ幅を縮めるとまもなく67円高と1日の安値をつけました。そこから反転して上げ幅を広げた日経平均は前場を160円高で終えました。
日経平均は後場に入るとさらに上げ幅を広げる展開となり一時は上げ幅が300円を上回る場面もありました。引けにかけて上げ幅を縮めたものの日経平均は結局165円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆6752億円となりました。東証33業種は石油石炭製品や精密機器、海運業などの19業種が上昇しました。一方で陸運業や空運業、食料品などの14業種が下落しています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップのソフトバンク(9434)は1.9%高となりました。ソフトバンクグループ(9984)、武田薬品(4502)、トヨタ自動車(7203)、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、東海カーボン(5301)、ソニー(6758)、ファナック(6954)がいずれも上昇しました。一方でファーストリテイリング(9983)は小幅に下げています。
材料が出たところでは12月の月次売上を発表した小売銘柄の上昇が目立ちました。小売とネット通販を合わせた12月の既存店売上高が前年同月比6.7%増と堅調だったフッション衣料のユナイテッドアローズ(7606)は2.3%高となりました。同じくファッション小売のアダストリア(2685)も堅調な既存店売上高を受け4.4%高となりました。一方で第3四半期までの営業利益が200億円程度になったようだとの観測報道が出たウエルシアホールディングス(3141)は6%近い大幅安となりました。業績の伸び悩みが意識されたものとみられます。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は堅調な地合いが続き165円高と続伸しました。まずは25日移動平均線のある2万1000円どころまでの戻りを試せるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)