東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は477円高の2万38円と大幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。中でもマザーズ指数は4%近い大幅高となっています。

先週末の米国市場はパウエルFRB議長が利上げなどの金融引き締め策を柔軟に見直す方針を表明したことが好感されダウ平均は746ドル高と大幅に上昇しました。米国市場の大幅高を受け日経平均は382円高の1万9944円と大幅に反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も上げ幅を広げて2万円の節目を回復すると一時は704円高まで上昇しました。その後はやや上げ幅を縮めて前場を551円高で終えた日経平均は後場に入ると前引け近辺でのもみ合いとなりました。日経平均は結局477円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆4634億円となりました。

東証33業種は全業種が上昇しました。中でも電気機器や不動産業、その他製品、機械、海運業の5業種は4%を超える上昇となりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップのファーストリテイリング(9983)が1%超上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)、任天堂(7974)、武田薬品(4502)、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンク(9434)、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)がいずれも上昇しました。中でも武田薬品は7.5%の大幅高となりました。

材料が出たところではユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が4.2%の大幅安となりました。先週末の大引け後に当期利益の業績予想を上方修正しましたが、修正幅が物足りないとの思惑から売られたようです。一方でファッション通販サイトのZOZOTOWNを運営するZOZO(3092)は9%近い大幅高となりました。前澤友作社長がツイッターで新春セールが史上最速で取扱高100億円を突破したと発表したことが好感されました。また、12月の既存店売上高が前年同月比32.7%増だったと発表した作業用品チェーンのワークマン(7564)は11%超の大幅高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

米国株の大幅反発を受け日経平均も500円近く上昇して2万円の節目を回復しました。ボラティリティの非常に高い状況が続いておりしばらくは同様の状況に警戒しておいたほうが良さそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)