みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についての解説です。
前回は「仮に新たに発生した窓を埋めるようですと、5日や25日移動平均線上を回復することや75日移動平均線に再び近づくことも考えられる。その反面、埋めることができずに5日や25日移動平均線に押し返されるようですと、10月26日の安値に接近したり割り込んだりすることが考えられ要注意。なぜなら、3月26日と同月28日のあいだにあいた窓を埋めることにつながる可能性が高まるからです」としましたが、果たして結果は…。
チャートを見ると分かりますが、11月14日に反発したものの下向きの5日移動平均線に届かなかったばかりか、その後は下向きの5日移動平均線に押し返されて終値ベースで11月の安値を更新しているのが分かります。
こうした状況から前回指摘したように、まだ埋まっていない3月26日と28日のあいだにあいた窓を埋める可能性が出てきているのではないかと考えられそうです。
そのため、11月13日の取引時間中の安値を終値で更新するようですと、10月26日の取引時間中の安値20,971円に接近することが視野に入ってくるのではないかと思われます。また、この安値を終値で更新するようですと、3月の窓を埋めることで下落の最終段階に到達することが考えられそうです。
一方で、11月13日の安値を更新しても10月26日の安値を更新することなく下げ止まり、下向きの5日移動平均線上を回復するようですと、今度は同月12日と13日にあけた新たに発生した窓を埋める水準まで反発が続くことが視野に入るのではないかと思われます。
このように短期的な下落が続いている場合でも、「どの水準まで株価が下落すると考えられるのか」や、「どのように変化したら反発期待が高まるのか」など、予め窓の位置と窓を埋めた場合の値動きをイメージしておいてイメージ通りの動きになったときだけ実際に行動に移すようにすると良いのではないかと思われます。
こうした予測と実際の行動の積み重ねが将来株価の予測につながると同時に、投資家のパフォーマンス向上につながるのではないかと思われますので、引き続き注目していきたいと思います。