NYダウ: 22661.64 △19.97 (10/4)
NASDAQ: 6534.63 △2.91 (10/4)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は良好な経済指標を受けて小幅に続伸し、主要3指数が揃って3日連続で史上最高値を更新しました。ほぼ横ばいで始まったダウ平均は上げ幅を広げ昼過ぎに44ドル高まで買われるとその後利益確定の売りが出て上げ幅を縮めましたが、結局19ドル高の22,661ドルと6日続伸となり3日連続で史上最高値を更新して取引を終えました。また、S&P500株価指数も3ポイント高の2,537ポイントと7日続伸となり5日連続で史上最高値を付けています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も2ポイント高の6,534ポイントとこちらも7日続伸となり4日連続で史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
9月の米ISM非製造業景況感指数は59.8と前月から上昇し2005年8月以来12年1ヵ月ぶりの高水準となり市場予想を上回りました。また、9月のADP全米雇用リポートで民間部門雇用者数は13万5千人増となりました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や不動産、一般消費財・サービスなどの6業種が上げ、公益事業は1%を超える上昇となりました。一方で金融や情報技術などの5業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではナイキ(NKE)が1%を超える上昇となったほか、キャタピラー(CAT)やユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、スリーエム(MMM)も1%近く上げています。一方でゼネラル・エレクトリック(GE)とJPモルガン・チェース(JPM)が1%以上下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、目標株価の引き上げを受けて動画配信のネットフリックス(NFLX)が3%近く上げました。また、決算で1株利益が市場予想を上回った照明器具のアキュイティ・ブランズ(AYI)も大きく上げています。オフィス・デポ(ODP)は情報技術サービスを提供する企業を10億ドルで買収すると発表したことで財務負担を懸念する売りから急落しています。
5.為替・金利等
長期金利は前日と変わらずの2.32%となりました。ドル円は112円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。利益確定の売りが出やすいなかで日経平均が一日を通して堅調さを維持し、連日で年初来高値更新となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)