1.概況
本日の日本市場は反発しました。円高が一服となるなか、大幅下落の後ということもあって自律反発から日経平均は40円高の19,174円と小幅に反発し上昇して寄り付くと、ドル円が115円台を付けたこともあって上げ幅を広げ10時過ぎには110円高余りまで買われました。しかし、25日移動平均線近辺で上値を押さえられると上げ幅を二桁にやや縮め前場は99円高で取引を終えました。ドル円が再び115円台を付けたことで前場の高値を上回って141円高で寄り付いた後場は、しばらくして160円高余りまで上値を伸ばしました。19,300円を前に上値を押さえられた日経平均ですが、その後も三桁の上昇を維持し高値圏で推移すると152円高の19,287円で取引を終えています。新興市場では東証マザーズ指数が3日ぶりの反発となったほか、日経ジャスダック平均も小幅に反発となっています。

2.個別銘柄等
昨年12月の既存店売上高がマイナスとなったことで下げが続いていたファーストリテイリング(9983)は、二桁の営業増益の第1四半期決算を発表したことや国内大手証券が目標株価を引き上げたことで6日ぶりに反発し、一時は3%以上上昇する場面もありました。また、他の大手コンビニが冴えない決算を発表するなか国内のコンビニエンス事業が引き続き好調で堅調な決算を発表したセブン&アイ・ホールディングス(3382)が8%以上上昇し急伸したほか、サイゼリヤ(7581)も国内大手証券の目標株価引き上げを受けて大幅高となっています。エアバッグの欠陥問題について早ければ13日にも米司法省と合意するもようと伝わったタカタ(7312)はストップ高となり、東証1部市場で上昇率トップとなっています。一方で半導体受託生産の世界最大手の台湾TSMCが目先の半導体需要に弱気見通しを示したことで半導体製造装置を手掛けるSCREENホールディングス(7735)や、米投資ファンドのサーベラスが保有する株式の一部を売却したことが分かったと報じられた西武ホールディングス(9024)が大幅安となっています。住友金属鉱山(5713)はインドネシアが銅やニッケルなどの輸出再開を許可する方針を明らかにしたことで先行きの価格下落懸念が出て大きく下げています。新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の発表会を13時から行った任天堂(7974)は同時に発売されるゲームソフトが少ないなどの理由から14時ごろから一段安となり6%近く下落し、本日も売買代金トップとなりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
2017年に入って米雇用統計やトランプ次期米大統領の会見といった注目度の高いイベントを通過したマーケットの次の関心は今晩から本格化する米国企業の10-12月期決算です。米雇用統計を受けて一時20,000ドルの大台の目前まで迫ったダウ平均が決算発表を好感して今度こそ大台を付けるかが注目されますが、仮にダウ平均20,000ドルとなれば日本市場でも日経平均の20,000円回復への期待が高まりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)