木村さんに会ってきた。あの奇跡のリンゴの木村さんに、だ。青森の弘前に先週末行ってきたのだ。地方を元気にしようと云う有志のツアーに参加したのだ。弘前の某所の会議室に木村さんはリンゴを人数分持って来てくれた。
「まあ、先ずは食べてみて下さい」と。
出来る前から予約でいっぱい。現地のひとでも手に入れられないという奇跡のリンゴを食べた。大きさは中くらい。色は真っ赤ではなかった。
手に持ち歯をたてる。しっかりとした適度な堅さ。思い切ってかじると「しゃきっ」と心地よい響き。「おいしい」と言いたくなる音だ。しかし味は「ん?」だった。いわゆる甘み/糖度が高くはないらしい。なので酸味がけっこう立っていた。つまりわかり易い味わいではないのだ。いつも食べている「甘くて美味しいりんご」とは違うのだ。やはり。
食べすすむと困ったことが起きた。ティッシュで拭き取っても拭き取っても、次から次へと果汁が手に滴る。これには驚いた。なんと果汁が豊富なリンゴだろうか。生命を感じた。そして気付くと一つまるごと食べ切っていた。もちろん芯は残したがぎりぎりまで食べた。そして「ああ美味しい」と口から出た。自然のおいしさを丸ごと貰ったのだなぁ、と思えた。
そして木村さんは我々に2時間以上もお話を聞かせてくれた。様々な話の中でこれはあまり世の中に伝わってはいないだろうと思うものがあった。二つ紹介しよう。
「日本人としてなにを大切に生きれば良いですか」とのツアー参加者の質問に答えて曰く。「日の丸ですね」「私は海外に行く時は日の丸を上着の背中と両二の腕につけて行きます」「そうすると道に迷っても誰か助けてくれます アハハハハ」とのこと。
そして「UFOに出会ったんですよね?」との質問には。「そうです」「子供たちとでっかい葉巻形のも見ました」「それは長さ1キロメートルもあるくらいでした」「よく見ると横に窓がついていました」「子供たちは丸い窓が3つづついくつかあったと言います」「丸丸丸というふうに」「でもわたしは丸丸三角と見えたのでした アハハハハ」とのこと。地元の名峰岩木山の上を飛ぶUFOの写真も見せてくれたのだった。アハハハハ。
木村さんはすでにジョン レノンやガンジーやマザーテレサの域に達しているのかな、と思ったよ。うん。
弘前地域は津軽である。今回2泊3日で津軽を堪能した。木村さん/白神山地/三内丸山縄文遺跡/岩木山神社/斜陽館/りんご出荷工場/りんご娘、などなど。じつに優良コンテンツが満載である。ねぷたもあるし。新幹線がつながる津軽。みんなも行ってみてな。
欧州はこれでひと安心なのかしら?かしら?

サンプラザ中野くん

数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

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