サンプラザ中野だー!

 先週は水曜日から土曜日までロンドンへ。
日曜日と月曜日は千葉県の柏へと行ってきた。
ロンドンへはミュージカルを観に。とはいっても遊びではない。ミュージカル宣伝の番組を撮りに行った。柏へは「ストリート ブレイク2006」という音楽コンテ
ストの審査員として。そして「柏 兄弟」に関するNHKの取材で行った。なかなかに忙しかったのである。

 10年ぶりのロンドンは街が綺麗だった。走っている車が新しめだった。つまり景気が良かった。オリンピックが決まって、建設ラッシュなのでもあった。あと、ご飯が美味しくなっていた。びっくりした。
ポンドはまだまだ上がるかも、と思った。

 柏兄弟は俺と柏の市民団体「ストリート ブレイカーズ」とで立ち上げた。たぶん日本初の地域密着型・音楽レーベル。そこのところが面白いということでNHKの取材が入った。来週火曜日の夕方放送になる。観てくだされ。

 柏から巣立ったミュージシャンの俺のルーツも取材された。バンドの先輩と久しぶりにお会いした。彼は大手出版社を辞め大学の講師をした。そして最近、個人で出版社を立ち上げたのだそうだ。その小さな出版社がオウム裁判に関する本を出した。「「麻原死刑」でOKか?」(ユビキタ・スタジオ)という。
宮台真司・宮崎学・森達也・大谷昭宏・野田正彰という方々のシンポジウムでの発言を記録した本である。奇しくも先週「麻原死刑」が確定した直後にこの本の存在を知らされた。俺自身まだ読んでいないのだが、皆さんにもその存在を知って欲しいので書いた。

 俺は死刑制度に反対である。理由は明確である。誤審・誤判が裁判という制度から排除できないから。つまり、間違えて殺してしまう可能性があるからである。
イギリスを初めヨーロッパ諸国は死刑制度を廃止している。代わりに終身刑がある。終身刑を言い渡されて20年後に真犯人が出てきたという事例が西ドイツにある。死刑ではなく終身刑だったから何とか回復できたのである。イギリスでも誤審が判明し、死刑が廃止されたという経緯がある。色々な見解が出る話だが、雰囲気に流されて自分たち自身の首を絞めることになるのは不味いよね。
それから「戦争ができる国」になるのも嫌だなぁ、と思う。