サンプラザ中野だー!

 俺の誤発注は有名だ。色んなところで言っている。書いている。そこにまた新たな1ページが加わった。それはこうだ。

 事の起こりは今週の月曜日。俺はここのところ値動きの良い「電通」株を信用で買った。2株。すぐに建玉の状況をページで確認した。そこに「電通」の文字はあった。その損益欄には赤い字があった。手数料だと思った。あるいは買った直後に時価が下がったのだろうと。とにかく赤い字は見慣れている。特に何とも思わずページを閉じた。

 翌日チェックした。電通株は騰がっていた。建玉ページを見た。電通の損益欄はまだ赤い字だった。まだ手数料分をこえていないのだな、と思った。
 昨日またチェックした。電通株は騰がっていた。俺が買ってから3日続けて騰がっている。いいぞいいぞ、と思いながら建玉ページを開いた。するとまだ損益欄に赤い文字が載っていた。「変だ」と思った。こんなに騰がっているのにいつまでも赤い字なのは変だ、と。しかもそこに示される数字は昨日よりも高くなっているように見えた。俺は首をひねった。そしてページの左端に目を滑らせた。そこには電通の文字。しかしその一つ右側の欄にはこうあった。「売」。俺は愕然とした。信用で買ったとばかり思い込んでいたのだが、実は売っていたのだ。株価が騰がれば騰がるほど赤字が増えるわけだ。5万円ほど損した。もしもきちんと買っていたらと考えると10万円の損だ。そして俺は伝説になった。

 ああ面白い。俺って最高。ついてるついてる。と自らを励ますしかないのであった。

 それとは関係ないが風邪をひいた。2年ぶりだった。夕べは声が出なくなった。苦しかった。サプリメントを摂って寝ようと思った。しかしそこで思い出した。俺はホメオパスだ、と。300万円と4年の歳月をかけて取った資格。クラシカルホメオパシーのいわゆる医師の資格。それが「ホメオパス」。で、自分で自分をチェックして「アリウムチェーパ30C」というレメディを選択。寝る前、夜中、明け方、と舐めた。おかげで今は声が戻った。今日の取材には差し支えなさそうだ。みんなもクラシカルホメオパシーを覚えておいてね。ニックネームは「クラホメ」だよ。