サンプラザ中野だー!
通称~村上ファンドの阪神電鉄株大量取得の目的のことだ。先号でちょっと書いたけど。今や阪神球団の価値は凄いものがあるからね。納得だね。虎歴35年の俺としてはこの提案を歓迎する。上場が実現すればタイガースは名実共にファンのものとなる、と思う。だって基本的に会社は株主のものでしょ?従業員のもの、という考え方もあるか。もちろん従業員=選手も株を持つのだ。
いままで熱烈なファン達は商品にお金をつぎ込むことでファン魂を満足させていた。チケットを買いユニフォームジャージを買い風船を買ってきた。更なる熱きファン達はファンクラブに入会し黄色のジャージを手に入れた。俺も持ってるぞ。虎のファン達は大層なお金をつぎ込んだはずだ。それらのお金は何に化けたのか?ほぼすべてが阪神電鉄という会社とその株主の利益になったのである。では、お金を払ったファンに監督の任命権があったか?答えはノーだ。株主になれば発言権がある。株主総会に行って発言できる。「今岡の年俸を倍にしてやってくれ」と言える。「株」は経済の民主主義だから。虎のファンは野球に詳しい。長い長い低迷期に仕方なく野球を学んだのだ。だからただ勝ちだけを望むというわけではない。明日のスターを育てるために我慢もできる。4番打者ばかりを集めろ、とも言わない。上場してファンが株主になった場合、超安定株主となると思われる。何しろファンだからね。
好対照なのは巨人軍である。かのナベツネ氏の鶴の一声で何でも決まる。たとえファンが「清原をジャイアンツで引退させてやれ」と泣こうが喚こうが関係ない。お偉方の思いのままのジャイアンツなのである。お金の流れも透明でない。いつも裏金の存在が囁かれる。ドラフトなどでの話だ。ファンあっての産業なのに、いつまでもそんな経営がまかり通りはしないはず。
もうひとつの効果も期待できる。それは個人投資家が増えること。つまり株式投資がより身近になるということだ。浪花のおっちゃんがタイガースの株主になるのだ。株主総会に出かけるのだ。株主総会は甲子園でやるのだ。
「個人投資家が増えると日本が良くなる」と松本大CEOは言う。俺も賛成だ。だから阪神球団上場に俺は大賛成なのだ。今やらないとJリーグの新潟あたりに先を越されると思う。