サンプラザ中野だー。こんにちは。「気持ち良い」が広がって日本が良くなるような気がする、と前回書いた。しかし先週の国会は気持ち良くなかったぞー。でも山あり谷ありで、だんだん良くなっていく、と信じよう。

この日曜日に神社へ行ってきた。早稲田の穴八幡という神社だ。お札をもらってきたのである。なんとそのお札は、貼るだけで大金持ちに成れるという、誠に霊験新たかな代物なのだ。実は「穴八幡のお札のおかげで金持ちに成った」と豪語する音楽業界の超大物がいる。その方の話を耳にして以来、毎年かかさずお札をもらって来ては壁に貼っている。

このお札は毎年新しいものに張替えなくてはいけない。さらに貼り付ける日にちと時刻が決められている。それは毎年、冬至か大晦日か節分の夜12時ちょうどなのだ。

ところで私が株を始めたのは1999年の10月。初めにミスを犯して25万円ほどの赤字を背負い込んだ、と以前書いた。それから徐々に取り戻して、おととし2000年の末頃には黒字になっていた。

これから書くのは2000年、その大晦日に起こったある事件のことである。
私は家で新しい世紀の幕開けを、穴八幡のお札を片手に今か今かと待っていた。とにかく12時ちょうどにお札を貼らなくてはならない。すでに椅子にも乗っていた。

私は時計代わりにテレビを見ていた。番組は私も大変お世話になった事のある、とても面白いバラエティー番組であった。

だんだんと時間がたち、カウントダウンが始まった。会場も盛り上がりを見せ、いよいよ21世紀の幕開けだ。3、2、1。次の瞬間私は、「おめでとう!」と言いながらお札を貼り付けた。

しかしどうも変なのだ。テレビの上の時計が、まだ11時台を示していた。会場に集まったテレビの中の人々も戸惑いを見せている。私はあわてて117に電話をした。

「うわー、やられたー!」

そうだったのだ、なんと番組の中でだけ数分早くカウントダウンをしてしまっていたのであった。当然お札はしっかりと両面テープで壁に貼り付いている。しかもいつの間にか年は明けていた。そして私は途方に暮れたのであった。
そのおかげかどうか、私のポートフォリオは去年一年、そして今も真っ赤です。今年はちゃんと張りました。どうぞよろしくお願いします、神様。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出てきた「爆風スランプ」で活躍。現在はパッパラー河合と共に「スーパースランプ」として活動中。音楽活動だけでなく、テレビ、バイク、パソコンでのオンライントレード、など多彩な活動を繰り広げている。