今年も大学新卒の就職活動が始まりました。大学3年の3月から会社説明会が始まり、大量一括採用され、13ヶ月後の4月に全員同時に働き始める。この新卒大量一括採用が、年次なるものを強く意識させ、年次に沿った制度が作られ、年功序列の基礎になっていると思われます。更に、この新卒大量一括採用が、人材の流動性を落とし、かつ留学してみようとか、他の勉強もしてみようとか、そういった行動を阻害し、我が国の人材の多様性を毀損していると思います。当社も新卒採用はしますが、先ずは自分達から、何かしら変えていかなければいけませんね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。