東大が入学時期を9月に変えることを検討していますが、大学の入学時期についてひとつアイデアを思いつきました。通常のように春に入試をする。しかし入学時期は、その春か、翌年の春かを選択できる。或いは更に伸ばして、2年以内の任意の春に入学できるようにする。しかしこれでは学校側の定員のコントロールが難しいでしょうから、最初から翌年の春用、翌々年の春用などの入学時期別合格枠を一定数設ける。
学生は合格した後に、例えば一年後に必ず入学できることを知ってる条件下で、フィリピンなどのコストの安いところに語学留学して英語を学ぶも良し、体力があるうちに世界中をバックパックでもして見聞を広めるも良し、ボランティアをするも良し、受験勉強優先でそれまで出来なかった楽器演奏をどれかひとつ極める(ことは無理でもそこそこに弾けるようになる)も良し。体力もあり頭も柔軟なこの時期に、一年間のモラトリアムがあればかなりのことが出来ると思うのです。
大学へ入学してしまうと周りに流されて一通りの規格学生生活を過ごすことになるので、何かまとめて達成するのは案外簡単ではありません。親からしてみれば、浪人されてもかなりのコストが掛かるので、現役合格すればこのようなオプションをサポートするが浪人の場合はダメとすれば、コストも管理できてかつ子供にいいインセンティブを与えられるかも知れません。私だったら、安い海外語学留学をしてその後数十年間苦しめられている英語を早い時期にそれなりに習得することに使ったかも知れませんし、或いはエレキギターかサキソフォーンか、どこでもすらすら弾けるようになるまで習ったかも知れません。いずれの場合でも、その後の人生はかなり充実したのではないでしょうか。
国や家計のコスト負担を大幅には変えず、制度も大きく変えず、しかし尚、潜在的には日本の若者の力を大きく伸ばしたり、人生にもっと奥行きや色を付けることが出来るのではないでしょうか?名案だと思うのですが如何でしょう?