1972年3月2日に地球を飛び立った宇宙船パイオニア10号は、元々21ヶ月のミッションの予定だったそうですが、結局25年間も太陽系の外側の探索という使命を続け、その後も地球との交信を継続し、ようやく先月22日に交信を絶ったそうです。何ともスケールの大きい話です。初めて小惑星帯を通り抜けた宇宙船だったそうですが、一言で小惑星帯と言っても、塵の大きさからアラスカ程の大きさまでの数多くの“石”が、最高時速7万キロで飛んでいるそうです。現在地球から120億キロ。交信するにも片道で11時間掛かります。しかもこれから200万年掛けて牡牛座のアルデバラン星を目指すそうです。気が遠くなりますね。星新一であれば、パイオニア10号はどこか未来の惑星に登場し、そこの星人が興味深げに解体してみて人類からのメッセージ・プレートを見つけて大笑いするが、実はそこは地球だった、なんて展開もするのでしょうか。NASAってやっぱり凄いですね。