1972年3月2日に地球を飛び立った宇宙船パイオニア10号は、元々21ヶ月のミッションの予定だったそうですが、結局25年間も太陽系の外側の探索という使命を続け、その後も地球との交信を継続し、ようやく先月22日に交信を絶ったそうです。何ともスケールの大きい話です。初めて小惑星帯を通り抜けた宇宙船だったそうですが、一言で小惑星帯と言っても、塵の大きさからアラスカ程の大きさまでの数多くの“石”が、最高時速7万キロで飛んでいるそうです。現在地球から120億キロ。交信するにも片道で11時間掛かります。しかもこれから200万年掛けて牡牛座のアルデバラン星を目指すそうです。気が遠くなりますね。星新一であれば、パイオニア10号はどこか未来の惑星に登場し、そこの星人が興味深げに解体してみて人類からのメッセージ・プレートを見つけて大笑いするが、実はそこは地球だった、なんて展開もするのでしょうか。NASAってやっぱり凄いですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。