東京市場まとめ
1.概況
日経平均は513円高の66,775円と上昇して取引を開始しました。寄り付き前に発表されたエヌビディア[NVDA]の決算は市場予想を上回る内容であったことから、時間外取引で上昇したことで日本の半導体銘柄も序盤は買いが優勢となりました。一方で序盤の上昇が一服した後は、買い材料はいったん出尽くしたとの見方から売りが優勢となりました。前引けは97円安の66,164円となりました。
後場は再び上昇に転じるも、後半は伸び悩みました。ジャクソンホール会議を控え、様子見ムードとなったことから日経平均は最終的に130円安の66,131円で反落しました。
TOPIXは6ポイント高の4,117ポイントで6日続伸、新興市場では東証グロース250指数が16ポイント高の797ポイントで反発しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は5.0%高の52,500円をつけ、反発しました。27日、日本経済新聞が同社について「1兆円超を投じて岩手県に新たな製造棟を建設する」と報じました。人工知能(AI)の普及に伴い、主力のNAND型フラッシュメモリーの需要が急増しており、能力増強による将来的な収益拡大に期待した買いが入りました。
荏原製作所(6361)は2.8%安の4,821円をつけ、反落しました。26日、国内証券が同社の投資判断を3段階で最上位の「アウトパフォーム」から真ん中の「ニュートラル」に、目標株価も従来の6,430円から5,410円に下方修正し、これを材料視した売りが出ました。
小松製作所(6301)は一時2.6%高の7,636円をつけ、半年ぶりの高値をつけました。26日、日本経済新聞が同社は「米国で鉱山機械の保守拠点を3倍に拡張する」と報じ、この積極投資が将来の業績拡大につながるとの期待感が買いを呼びました。
再生エネルギー開発などを手掛けるレノバ(9519)は5.3%安の924円をつけ、大幅反落となりました。26日、国内証券が同社の目標株価を従来の1,450円から1,040円に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。アナリストは「株価の再評価には、蓄電事業を早期収益化できるプロジェクトの立ち上げなどが必要」だとの見方を示しています。
チャットボットシステムを提供するチャットプラス(598A)は1.9%高の1,469円をつけ、4日続伸しました。26日、自律的に仕事をする人工知能(AI)エージェントの企業への導入を、設計から運用まで一気通貫で支援する「AXソリューション」といったサービスの提供を開始したと発表し、これによる事業拡大への思惑が買い材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
エヌビディアの決算を受け、朝方は堅調な推移となったものの今晩から始まるジャクソンホール会議を前に、日経平均は伸び悩みました。そのジャクソンホール会議では28日に予定されているウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演が注目されています。明日に向けて、米国では新規失業保険申請件数が公表されるほか、マーベル・テクノロジー[MRVL]、ワークデイ[WDAY]、オートデスク[ADSK]といったテック企業の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
