今回、久しぶりにインドを訪れました。調べてみると、前回の訪問からすでに15年以上が経っていました。

日本人にとって、アジアの中でもインドは、まだ中国ほど身近に感じられる国ではないかもしれません。地理的にも文化的にも、中国の方がイメージしやすいという方は多いのではないでしょうか。

YouTubeでインドの旅動画を見ると、旅行者目線のものがたくさんあります。もちろん、それはそれでとても面白いですし、僕自身もそんな動画が大好きです。ただ、ビジネスや投資という視点でインドを見るには、それだけでは少し足りないと感じます。

モディ首相率いるインドは、世界経済の中心に向かって、着実に存在感を高めています。

今回ムンバイを訪れたのは、その「今のインド」を、株式投資の視点から日本の個人投資家のみなさんに映像でお伝えするためです。数字やレポートだけでは伝わりにくい現地の空気感や街の変化を、実際に自分の足で歩き、自分の目で確かめてきました。動画を通じて、インドの今、そしてこれからの大きな可能性を感じていただければと思ってのことです。

今回、現地を歩いて強く感じたことがあります。

インドは、日本のようにインフラや社会の仕組みがすでに高い水準で整った国とは違います。むしろ、これからさらに作られ、変わっていく国です。だからこそ、そこに大きな可能性があります。

僕はこれまで世界83カ国を歩いてきましたが、インドほど、国全体にこれから伸びていくエネルギーを感じる国はそう多くありません。

ムンバイでは地下鉄の整備が進み、中間層が着実に増え、高額消費も広がっています。ビジネス街だけでなく、街全体に活気があります。若い人たちのエネルギーも強く感じます。スマートフォン決済やデジタルサービスも、すでに人々の日常生活に深く入り込んでいます。

もちろん、課題もあります。渋滞は深刻ですし、インフラもまだ整備の途中です。地政学的な不透明感もあり、インド株式市場も足元では必ずしも順風満帆とは言えません。

しかし、短期的な逆風が、長期的な成長ストーリーを止めるわけではありません。

むしろインドは今、目の前の課題を一つひとつ解決しながら、前に進んでいる段階です。地下鉄の建設が進み、日本の技術を活用した高速鉄道も建設中です。道路、鉄道、デジタル、金融、消費。あらゆる分野で、インドはこれから大きく変わっていくはずです。

今後10年で、インドは世界トップ3の経済大国になるという予想もあります。

そして僕は、そんなインドのこれからの変化の過程にこそ、大きな投資チャンスがあると考えています。

もちろん、インド投資には波があります。株価が低迷する期間もあります。インド株投資をしていいのかと不安になる時期も必ずあると思います。

ただ、そこでよく起きるのが、株価が下がったとき、また一時的でも株価が上がらなくなった時に不安になり売ってしまい、相場が戻り始めると今度は「もう乗り遅れた」と感じて入れなくなる、というパターンです。

長期的な成長ストーリーに投資するのであれば、短期の値動きに振り回されすぎないことが大切です。積立投資などを活用しながら、下落局面でも淡々と続ける。それが、長期投資の王道だと思います。

10年、20年という長い目で見れば、インドには人口増加、若い労働力、消費の拡大、デジタル化、インフラ整備という強力な成長材料が揃っています。

インドはまだ完成された国ではありません。だからこそ、面白いのです。

目先の株価だけを見るのではなく、これからこの国がどう変わっていくのか。その大きな変化を、ぜひ長期の視点で見ていただければと思います。

*このインドのYouTube動画は7月に入り配信される予定です。