マーケットは荒れていますが、需要が供給を超えている状況と、我が国上場企業経営者が以前よりもずっと様々な経営リソース(ヒト・モノ・カネ)を最適配置しようという姿勢が強い、という二つの長期的な流れに変わりがあるとは思えませんから、売られたところには良い買い場もあると、私は考えています。
さて今日は、ルビ(ふりがな)の話。不定期つぶやきなのに、敢えて何故今日ルビか?それには理由があるのです。ルビとは、漢字や熟語の横に振られているふりがなのことです。何故ルビと云うか?それはかつて活版印刷時代に、ふりがなを振るための小さいサイズの活字セットが「ルビー」と呼ばれていたからです。活字セットは、サイズによってダイヤモンドとか、すべて宝石の名前が付いていたのでした。
日本語は、古事記から読み方ガイドがビルトインされていて、江戸時代は木版出版されたほとんどの書物、寺子屋で使われた教本にも、ほぼ総ルビが振られていました。日本人は、ルビによって日本語の読み方を覚えていったのです。明治・大正・昭和初期の文豪の作品にも多くのルビが振られました。私の好きな永井荷風の全集の初版本は総ルビです。ところが第二次大戦後、いくつかの不幸な理由が重なって、ルビは極端に減りました。しかし、ルビはとても重要だと思うのです。
大人向けの本と子供向け本に明確な区別がある国は日本だけです。アルファベットで書かれていれば、最新の物理の本でも経済の本でも、子供でも読むことが出来ます。知らない単語は辞書で引けばいい。そして中には、その内容をちゃんと理解する、或いは部分を理解する子供もいるでしょう。もっと多くの本にルビが振ってあれば、子供は勝手に好奇心の赴くままに様々な分野の本を読み、好奇心と知性を発展させていく。
或いは今、日本には外国ルーツの人も多く住んでいます。多くの人は必ずしも英語圏からではありません。彼らがもっと日本社会を理解し、共生していくためにも、ルビが振ってあることは良いことです。日本に住む以上、たった50音のひらがなは習得しているでしょうから。或いは、ここでは割愛して説明しますが、認知戦やフェイクニュースの時代に、日本の人が正しく情報を理解し、認知戦などに対して防衛するためにも、ルビが振られて日本人の日本語文章読解能力が担保されることはとても重要です。
これらの理由から、ルビが振られることを推進するために、3年ほど前に私はルビ財団(※1)なるものを設立しました。私は昔から、触媒(カタリスト)となって、社会の仕組みを少しだけ変えて社会を良くしよう、と云うことにとても興味があります。資本市場に興味を持ち、我が国資本市場を改革・改善することを私はライフワークとしていますが、それも触媒的な役割です。マネックス・アクティビスト・ファンドの運用助言のために作った会社の名前を、カタリスト投資顧問としたのも、私のこの思想の表れです。敢えて云うなら、人々の様々なアクセシビリティの向上を、カタリストして推進するのが、私の人生なのかも知れません。
そんなルビ推進活動を、「有隣堂しか知らない世界」、通称:ゆうせか、が約一年前に取り上げてくれました。そしてそれを見たポプラ社さんが、私を著者として、『「振り仮名」があれば、学力は上がるのか』と云う本を出版してくれることになりました。そこでなんと私が、ゆうせかに再度出演することになり、先週6月2日(ルビの日=去年、ルビ財団が申請して、ルビの日と制定されました)から配信されているのです。(※2)
そして更に更に!明日、6月9日(火)の夜7時から、再々度ゆうせかに私はライブ出演し、このルビの本を、オンライン即売会することになりました。(※3)
と云うことで、今日の明日なので、こうしてつぶやきを書いているのです。上の方に書いた、戦後ルビが大幅に減った理由、認知戦やフェイクニュースの時代にルビが何故重要か。これらが全て、この本に書かれています。或いは上記のゆうせか(YouTube配信)の中で、説明しています。ルビを増やすことは、日本社会を良くするために、本当に本当に重要なことだと、私は強く信じています。是非、ゆうせかを見てみて下さい。そして明日の即売会にも参加していただけると幸いです!
※1:一般財団法人 ルビ財団
※2:2026年6月2日配信分「有隣堂しか知らない世界」⇒【豆知識】ルビについて書かれた本の世界~有隣堂しか知らない世界420~
※3:2026年6月9日(火)Youtube生配信(オンライン即売会)「有隣堂しか知らない世界」⇒【6/9 19:30~】限定ブックカバー付「ルビについて書かれた本」即売会 ~有隣堂しか知らない世界422~
