通期の業績予想の達成に向けて順調なスタートを切った3月決算銘柄は
7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も8月中旬に終わりとなりました。日本経済新聞社の集計では、円安や値上げの浸透、生成AI(人工知能)向けの需要増、業務の効率化による採算の改善などにより、この第1四半期の上場企業の純利益は前年同期比で10%近い増益となりました。そしてこうしたなかには通期の業績予想の達成に向けて順調なスタートを切った銘柄もあります。
そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業のなかから、第1四半期の営業利益が増益となり、通期予想に対する進捗率が40%以上となった銘柄をピックアップしてみました。例えば三菱ケミカルグループ(4188)はアクリル樹脂原料などの市況が改善し成長分野の高機能材料が伸びたことなどから、第1四半期の営業利益が前年同期比で21.9%増となり、通期予想に対する進捗率が40.5%となっています。