【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 32,889.09  △72.17 (2/27)
NASDAQ: 11,466.98  △72.04 (2/27)

1.概況

米国市場は押し目買いが入り小幅に反発しました。89ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に372ドル高まで上昇しましたが、買い一巡後に伸び悩むと大きく上げ幅を縮め取引終盤には小幅にマイナスとなる場面もありました。しかし、2ドル安で下げ渋ると引けにかけてやや買いが優勢となり結局72ドル高の32,889ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も72ポイント高の11,466ポイントとなっています。

2.経済指標等

1月の米耐久財受注額は前月比4.5%減となり市場予想を下回りました。一方で1月の中古住宅販売仮契約指数は前月比8.1%上昇し市場予想を上回っています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち一般消費財・サービスや資本財・サービス、情報技術などの7業種が上げ、一般消費財・サービスは1%以上上昇しました。一方で公益事業やヘルスケアなどの4業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではキャタピラー(CAT)とボーイング(BA)が1%以上上昇したほか、JPモルガン・チェース(JPM)も1%近く上げました。一方でウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)が1%以上下落し、インテル(INTC)も1%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ(TSLA)がドイツ・ベルリン郊外の工場の週間生産台数が当初の計画より前倒しで4千台に達したと伝わったことで5%を上回る上昇となりました。バイオ医薬品のシージェン(SGEN)もファイザー(PFE)が買収交渉していると伝わったことで10%余り上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%低い3.91%となりました。ドル円は136円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の27,500円を回復することができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)