ソフトバンクグループ(9984)の株がすごいことになっている。この1ヶ月以上、値を上げ続けてきた。それは、ただただ驚異的な上げ方だった。

日経平均が上がろうが下がろうが上がってきた。ダウ平均にももちろん関係なく。特に材料もなく上がってきた。おまけに、それは1兆円の自社株買い終了の後だった。

さらに4000億円の自社株買いについて発表されてはいたが、スピードが尋常ではなかった。そして、その上げは11月11日の2023年3月期 第2四半期決算説明会の直前に終わった。4000億円の自社株買い終了のアナウンスと共に。

つまり決算説明会を目指して、たった1ヶ月とちょっとの間に4000億円を使い切ったのだった。ものすごいインパクト。そして、孫さんはARMの経営に注力すると発表された。翌週11月14日の暴落はマイナス1,000円スレスレ。ストップ安ギリギリであった。

まさにジェットコースター。個人投資家の心を折る値動きだ。非情な株だよ、まったく。しかし、孫さんもソフトバンク・ビジョン・ファンドが赤字を出している。きっと、音を上げたのだろう。そして自社株買いで値を上げた。いやはや株は難しいです。

※当コラムは執筆者の個人的見解であり、当社の意見を表明するものではありません。