【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ:  33,747.86   △32.49  ( 11/11 )
NASDAQ:  11,323.33   △209.18  ( 11/11 )

1.概況

先週末の米国市場は米連邦準備理事会(FRB)による利上げペース減速を期待した買いが続き続伸となりました。82ドル高でスタートしたダウ平均はマイナスに転じると利益確定の売りが出て下げ幅を広げ昼前に320ドル安まで下落しましたが、午後に入って持ち直すと取引終盤にプラスに転じ結局32ドル高の33,747ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も209ポイント高の11,323ポイントとなっています。

2.経済指標等

11月の米ミシガン大学消費者態度指数速報値は54.7と前月から低下し市場予想も下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、エネルギーが3%高となったほか、コミュニケーション・サービスと一般消費財・サービスも2%を超える上昇となりました。一方で5業種が下げ、ヘルスケアと公益事業が1%以上下落しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)が7%余り上げたほか、ナイキ(NKE)とダウ(DOW)も6%を超える上昇となりました。また、ウォルト・ディズニー(DIS)も5%高となっています。一方でユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が4%余り下げ、メルク(MRK)も4%近く下落しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株が堅調でネットフリックス(NFLX)が5%以上上げ、アマゾン・ドット・コム(AMZN)も4%を上回る上昇となりました。グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)とテスラ(TSLA)も2%を超える上昇となっています。半導体株も高くアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とウエスタンデジタル(WDC)が5%を上回る上昇となり、マイクロン・テクノロジー(MU)とエヌビディア(NVDA)も3%以上上げています。

5.為替・金利等

ベテランズデーで債券市場は休場でした。ドル円は円高に振れ139円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場でダウ平均が小幅な上昇に止まるなか先週末に大きく上げた反動で下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の売り一巡後に持ち直すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)