【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 31,839.11  △2.37 (10/26)
NASDAQ: 10,970.99  ▼228.12 (10/26)

1.概況

米国市場は決算を嫌気した売りが重荷となるなか高安まちまちとなりました。98ドル安でスタートしたダウ平均は寄り付きを安値に下げ渋りプラスに転じると長期金利の低下を受けて昼前に335ドル高まで上昇しましたが、決算が市場の期待に届かなかった銘柄への売りが強まったことで午後に入って上げ幅を大きく縮めると結局2ドル高の31,839ドルで取引を終え小幅に4日続伸となっています。一方でS&P500株価指数が28ポイント安の3,830ポイントとなり4日ぶりに反落となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も228ポイント安の10,970ポイントとこちらも4日ぶりに反落となり2%の下落となっています。

2.経済指標等

9月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比10.9%減の60万3000戸となりましたが市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、エネルギーとヘルスケアが1%を超える上昇となりました。一方で5業種が下げ、コミュニケーション・サービスが4%を超える下落となり、情報技術も2%以上下げています。また、一般消費財・サービスも1%余り下落しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄では決算で1株利益が市場予想を上回ったビザ(V)が4%を超える上昇となったほか、スリーエム(MMM)も3%以上上げています。一方で売上高が市場予想に届かなかったうえに、1株損益が赤字となったことでボーイング(BA)が9%近く下げています。マイクロソフト(MSFT)も決算で10-12月期の売上高の見通しが市場予想を下回ったことで8%近く下落しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、決算で売上高と1株利益が市場予想を下回ったグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)が9%余り下げています。また、5%を上回る下落となったフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)は取引終了後に決算を発表し1株利益が市場予想を下回ったことなどから時間外で急落となっています。

5.為替・金利等

長期金利はカナダ銀行が0.5%の利上げを発表し前回の0.75%から上げ幅を縮めたことで米連邦準備理事会(FRB)も同様に利上げペースを緩めるとの見方が強まり0.10%低い4.00%となりました。こうしたなかドル円は円高に振れ146円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が高安まちまちとなったことで小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は時間外の米株価指数先物などの動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)