【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 32,036.90  △162.06 (7/21)
NASDAQ: 12,059.61  △161.96 (7/21)

1.概況

米国市場はハイテク株を中心に企業業績を期待した買いが続き3日続伸となりました。利益確定の売りが出て48ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に340ドル安まで下落しましたが、持ち直し午後に入って上昇に転じると引けにかけて上げ幅を広げ結局162ドル高の32,036ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も161ポイント高の12,059ポイントとなっています。

2.経済指標等

先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比7000件増の25万1000件となり改善を見込んでいた市場予想に反して悪化しました。7月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数もマイナス12.3と前月から低下し市場予想を下回りました。6月の米景気先行指標総合指数も前月比0.8%低下し市場予想を下回っています。また、欧州中央銀行(ECB)は理事会で政策金利を0.5%引き上げると決めました。利上げは11年ぶりで、上げ幅は2000年以来22年ぶりの大きさとなります。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、一般消費財・サービスが2%を超える上昇となったほか、ヘルスケアと情報技術、素材、不動産も1%以上上げています。一方でエネルギーとコミュニケーション・サービスの2業種が下げ、エネルギーは1%以上下落しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではボーイング(BA)が2%近く上げたほか、セールスフォース(CRM)とゴールドマン・サックス(GS)、アップル(AAPL)、ウォルマート(WMT)、ビザ(V)、シスコシステムズ(CSCO)も1%以上上昇しました。一方でベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が3%近く下げ、ダウ(DOW)も2%余り下落しました。IBM(IBM)とウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)も1%以上下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、ユナイテッド航空ホールディングス(UAL)が決算で売上高と1株利益が市場予想を下回ったことで10%余り下落したうえ、アメリカン航空グループ(AAL)も決算で1株利益が市場予想を下回ったことで7%以上下げています。AT&T(T)も通期のフリーキャッシュフローの見通しを引き下げたことで7%を上回る下落となっています。電気自動車のテスラ(TSLA)は決算で売上高などが市場予想を上回ったことで10%近く上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.15%低い2.87%となりました。こうしたなかドル円は円高に振れ137円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。短期的な過熱感も意識され利益確定の売りが出やすいなかで日経平均が一日を通して堅調さを維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)