東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株安を受けて大幅続落となりました。317円安の27,032円でスタートした日経平均は寄り付きをほぼ高値に下げ幅を大きく広げると10時過ぎに548円安の26,801円まで下落し546円安の26,803円で前場を終えました。483円安の26,866円でスタートした後場の日経平均は13時10分過ぎに513円安の26,837円まで下落した後やや戻したものの安値圏で推移すると結局461円安の26,888円で取引を終えています。こうしたなか新興株も安く東証マザーズ指数が4.3%安となっています。

2.個別銘柄等

ビックカメラ(3048)が5.5%高となり年初来高値を更新しました。都市型のビックカメラの売り上げは伸び悩んだものの郊外に店舗が多い子会社のコジマ(7513)の売り上げが好調で売上総利益率が改善したことなどから2022年8月期の営業利益の見通しを157億円から178億円に上方修正したことが好感されました。ベルシステム24ホールディングス(6183)も7.5%高となり年初来高値を更新しました。給付金やワクチン接種についての問い合わせ対応など新型コロナウイルス関連ビジネスが収益を押し上げ2022年2月期の営業利益が会社計画を上回って二桁増益となったほか、2023年2月期も市場予想を上回る増益計画を発表したことで大幅高となりました。さらに日経平均が大幅安となるなかディフェンシブ銘柄の医薬品株に物色の矛先が向かいました。アステラス製薬(4503)が5.8%高となったほか、塩野義製薬(4507)や小野薬品工業(4528)、第一三共(4568)も2%を超える上昇となっています。

一方で昨日に新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家会合が開かれ会合に出席した一部の専門家から第7波がすでに始まっているとの見解も示されるなかエイチ・アイ・エス(9603)やエアトリ(6191)、オープンドア(3926)といった旅行関連株が安く、エイチ・アイ・エスが5.6%安、エアトリが9.3%安、オープンドアも6.5%安となりました。また、昨日の米国市場で主要な半導体銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2%を超える下落となるなか日本市場でも半導体関連株の下げが目立ちました。東京エレクトロン(8035)が5.4%安、SCREENホールディングス(7735)が4.5%安、レーザーテック(6920)が6.4%安、アドバンテスト(6857)が5.4%安、ディスコ(6146)が5.6%安、SUMCO(3436)も3.3%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は461円安となりました。3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを積極化するとの観測が強まり昨日の米国市場が続落となったことで売りが優勢となりました。サポートとして意識されやすい一目均衡表の雲の上限や75日移動平均線を割り込んだ翌日に続落となり節目の27,000円を下回ったことで一段と下値への警戒感が強まりそうですが、2日間で900円近くも下げたことから明日以降の反発に期待したいところです。

なお、小売り企業を中心とした2月決算企業の本決算発表がスタートしていますが本日も引け後にセブン&アイ・ホールディングス(3382)やウエルシアホールディングス(3141)などが決算を発表する予定です。また、日本時間の21時30分には米新規失業保険申請件数が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)