コンセンサス予想を10%以上上回る強気の上方修正に踏み切った3月決算銘柄は
昨年の10月の下旬からスタートした3月決算企業の上期決算発表も11月中旬に終わりとなりました。日本経済新聞の集計によるとその上期決算は新型コロナウイルス影響の長期化で内需企業の苦戦が続いたものの、自動車や電機といった製造業で海外需要が回復したことや、需給逼迫や資源価格の高騰で非鉄や商社、海運の利幅も拡大したことなどから純利益が前年同期比で2倍となったとのことです。
こうしたなか通期の業績予想を上方修正する企業も多くみられました。そこで今回はコンセンサス予想を10%以上上回る強気の上方修正に踏み切った銘柄をTOPIX500採用の3月決算企業のなかからピックアップしてみました。例えば日本製鉄(5401)は製造業や建設業で需要が堅調に推移していることで鋼材の値上げが進んで採算が改善することなどから通期の純利益の見通しを3700億円から市場予想を28%以上上回る5200億円に引き上げています。