市場予想を大幅に上回る黒字転換を果たした3月決算銘柄は
7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も先月の中旬に終わりとなりましたが、日本経済新聞の集計によると経済の再開が進んだことで自動車や鉄鋼、海運など幅広い業種で業績の回復がみられ、この第1四半期の純利益は前年同期比で2.8倍となり、四半期決算が義務付けられた2008年以降では第1四半期として3年ぶりに最高益を更新したとのことです。
こうしたなかこの第1四半期に業績が急回復した企業も多く、第1四半期に営業損益が前期の赤字から黒字に転換した銘柄もみられます。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業のなかから市場予想を50%以上上回る黒字転換を果たした銘柄をピックアップしてみました。例えば三井金属鉱業(5706)では電子回路基板向けの電解極薄銅箔の販売がスマホのパッケージ用途を中心に大きく伸びていることなどから第1四半期の営業損益が黒字に転換し市場予想の2.1倍の水準となっています。