【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ:  34,393.98   △186.14  ( 5/24 )
NASDAQ:  13,661.17   △190.18  ( 5/24 )

1.概況

米国市場は長期金利の低下を受けてハイテク株に買いが入り上昇しました。46ドル高でスタートしたダウ平均は昼前に240ドル高余りまで上昇した後一旦伸び悩み昼過ぎに160ドル高程度まで上げ幅を縮めましたが、その後持ち直すと一時は264ドル高まで上昇しました。しかし、引けにかけて上げ幅を縮めると結局186ドル高の34,393ドルで取引を終え3日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も190ポイント高の13,661ポイントと反発しています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業を除く10業種が上げ、コミュニケーション・サービスと情報技術が2%近く上昇したほか、不動産と一般消費財・サービスも1%余り上げています。また、エネルギーも1%近く上昇しました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではハイテク株に買いが入るなかマイクロソフト(MSFT)が2%以上上げたほか、セールスフォース・ドットコム(CRM)とシスコシステムズ(CSCO)も2%近く上昇しました。また、インテル(INTC)とアップル(AAPL)も1%以上上げています。ダウ平均構成銘柄以外でも電気自動車のテスラ(TSLA)が4%以上上げ、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も3%近く上昇しました。フェイスブック(FB)も2%を超える上昇となっています。半導体株も堅調でエヌビディア(NVDA)が4%以上上げ、マイクロン・テクノロジー(MU)も3%近く上昇しています。さらに米疾病対策センター(CDC)の承認を得たうえで今夏に米国発のクルーズ船の運航を再開すると発表したことでクルーズ船のノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)が5%近く上げています。一方で1ドルショップのダラー・ゼネラル(DG)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて4%近く下げています。  

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い1.60%となりました。ドル円は108円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高で上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の28,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。

( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)