ゲームセンターの閉店が止まらないらしいです。コロナ禍で感染を避ける環境ですから致し方ないですね。ただ面白いなと思ったのは、感染を避けるのは当り前の理由として、「ゲームセンターは騒がしいからいいので、人が少なくて静かだと入りづらい」との理由が挙げられていました。なるほど。これはマーケットと同じですね。賑わい自体が賑わいを呼ぶ源泉となっているのです。他にも「最近のゲーセンは操作方法が難しかったり上級者に合わせた難易度の高いゲームが増えて、初心者に敷居が高くなった」とのこと。これもまさにマーケットにも当て嵌まる気がします。簡単で分かりやすいことがより多くの人を呼び、人がいると他の人も来る。「人」を「お金」と書き換えても同じです。マーケットに携わる者として、他山の石としたいと思いました。分かりやすさが一番ですね!
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。