【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26,287.03 △459.67 (7/6)
NASDAQ: 10,433.65 △226.02 (7/6)
1.概況
米国市場は中国株の急伸を受けてハイテク株を中心に買いが入り大幅続伸となりました。168ドル高でスタートしたダウ平均は470ドル高まで上昇した後250ドル高程度まで一旦弱含みましたが、その後持ち直すと引けに上げ幅を広げ結局459ドル高の26,287ドルで取引を終え続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も226ポイント高の10,433ポイントと5日続伸となり3日連続で史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
6月の米ISM非製造業景況感指数は57.1と前月から大幅に上昇し、景気の拡大と縮小の節目の50を回復し市場予想も上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が上げました。そのなかでも一般消費財・サービスが3%を超える上昇となったほか、コミュニケーション・サービスも2%以上上げています。また、金融と情報技術も2%近く上昇しています。一方で公益事業が1%以上下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中28銘柄が上げました。そのなかでもゴールドマン・サックス(GS)が5%高となったほか、ボーイング(BA)も4%近く上げました。ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)とマクドナルド(MCD)も3%近く上げています。
ダウ平均構成銘柄以外では、電気自動車のテスラ(TSLA)が目標株価の引き上げを受けて急伸し13%以上上げ上場来高値を更新しました。また、アマゾン・ドット・コム(AMZN)が6%近く上昇したうえ、動画配信のネットフリックス(NFLX)も3%以上上げともに上場来高値を更新しています。さらに買い推奨を受けて半導体のザイリンクス(XLNX)が7%以上上げています。一方で音楽配信のスポティファイ・テクノロジー(SPOT)が投資判断の引き下げを受けて4%余り下げました。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの0.67%となりました。ドル円は107円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は昨日に大幅高となった反動で軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が底堅さをみせ切り返すような展開をみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)