チャンスのときに投資できる資金を残しているか

新型コロナウイルスの騒ぎの影響を受け、世界経済が暴落し、日経平均が2万円を切るなどの話題が最近絶えません。

もっと下落してしまいそうで不安。やはり投資って…と悩み、迷う人がいます。半面、今この時期をチャンスに変えようと、マーケットを見てスポット購入のタイミングを計っている人もいます。みなさんはどう思われていますか?

私が見る限り、後者の姿勢の方が多いと思います(私も後者です)。

しかしです、スポット購入したいけれど、資金があまりないという人も意外といるのです。現状をチャンスだと捉えてはいても、それでは非常に無念です。

やはり日頃からしっかりとお金を残し、備えておくことが大切です。今までもお金の貯め方は何度かお伝えしましたが、改めて、どのように家計管理を考えるかをお伝えしましょう。そして、こういった際には思い切って投資できるようなスタンスにいたいものです。

「固定費」を見直すと削減効果が長く続く

当然のことをいいますが、まずは「毎月の収入の中で支出を納めること」。これができているか?です。

収入の中で支出を収められていない家庭もあるのです。ボーナスも含め年間でバランスを取っていたり、クレジットカードなどを利用したり、単純にその月の中で支出が収まっているのかが現代はわかりにくいのです。そこをまず、明確に見えるようにしたいものです。

また、実際に無駄を探すこと、つまり支出を下げることも大切な行動です。着目していくべきなのは、支出のなかでも「固定費」と呼ばれているところです。具体的には、生命保険料や通信費、サブスクなどといった、毎月一定の金額を支払っている支出です。

住居費は簡単には変えられませんが、生命保険料は「今、必要な保障になっているのか」を検討したいものです。あと、スマホ代をはじめとした通信費も今の使い方に合っているか、使っていない有料アプリを契約し続けていないか…などと見直すと、意外と支出を下げることができます。

固定費は変動費と違い、一度見直しをするとその削減効果が長く続くことが特長です。生活の中で無理をしたり、頑張りすぎたりしなくてもよいものだともいえるのです。

「変動費」は生きるために必要なものか否か見極める習慣を

逆に変動費は、食費や日用品、被服費や交際費などですので、その時、その月のやる気の度合いによって削減効果が変わってしまうのです。このような支出を無理なく減らしたいと思うのなら、端的に「欲しいのか・必要なのか」と考えてみることもお勧めです。

私たちが日々使うお金には、本当に必要なもの、例えば生きるために必要な量の食事、水道光熱、最低限のティッシュや洗剤などの日用品等があります。つまり、生きるために必要なことへの支出です。

対して、単に「欲しい」という感覚で支出することがあります。豪華な食材、質の良い石鹸、きれいな洋服、靴。こういったものはなくても生きるには問題がないものです。そういった、見極める力を意識して過ごすことで、価値観も出来上がっていくことでしょう。

どう実践するかというと、買い物をして帰宅してからすぐに振り返るのもありですが、なかなかその時点で気づかないものです。3日〜1週間など経過してから「これ使ってないなあ」「あまり良くなかったな」など感想が出てくるときに、立ち戻って考えるようにしてみるのがいい時期だと思います。

あの買い物は必要だったか、欲しいものだったのかを振り返ってみましょう。繰り返していくと不思議と習慣になり、実践している方からは買い物をするたびに自然と「必要か、欲しいか」を考えるようになったともよく聞きます。

「必要」と「欲しい」とで言いましたが、ここでいう「欲しい」はダメなことではありません。ですが「必要」を優先するためにはコントロールをしていかなければいけないものです。

こういったことを考えていると、自分が何にお金をかけたいかなど、優先順位も見えてきます。そしてしだいに、自分の収入の範囲で、お金をしっかり残しながらやりくりすることを身に付けていくことでしょう。

昨今の新型コロナウイルスの関係で、物資の中には枯渇しているものも出ています。その面でも、私たちは、必要なものを必要な分だけ持つということをしていきたいものです。