【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 26958.06  △152.53 (10/25)
NASDAQ: 8243.12  △57.32 (10/25)

1.概況

先週末の米国市場は決算を好感した買いや、米中貿易協議での合意が最終段階に近づいたと伝わったことで上昇しました。ダウ平均は15ドル安と小幅に下げてスタートしたものの直ぐにプラスに転じると上げ幅を広げ昼前に210ドル高近くまで上昇しました。その後上値が伸び悩み130ドル高程度まで上げ幅を縮める場面もありましたが堅調に推移すると結局152ドル高の26,958ドルと反発して取引を終えています。

また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が57ポイント高の8,243ポイントと3日続伸となったほか、同じく12ポイント高の3,022ポイントと3日続伸となったS&P500株価指数は一時3,027ポイントまで買われ7月26日に付けた史上最高値(3,025ポイント)を上回る場面もありました。

2.経済指標等

10月の米ミシガン大学消費者態度指数確報値は95.5と速報値から下方修正され市場予想も下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術や素材、エネルギーなどの7業種が上げ、情報技術と素材は1%を超える上昇となりました。一方で4業種が下げ、不動産と公益事業が1%以上下落しました。

4.個別銘柄動向

決算が市場予想を上回ったうえ、通期見通しを上方修正したことでインテル(INTC)が8%余り上げダウ平均構成絵身柄で上昇率トップとなりました。また、米中貿易協議での合意が最終段階に近づいたと伝わったことでキャタピラー(CAT)も4%以上上げ、ダウ平均構成銘柄でインテルに次ぐ上昇率となっています。さらに金利上昇を受けてJPモルガン・チェース(JPM)が1%近く上げ上場来高値を更新したほか、アップル(AAPL)も1%以上上げ連日で上場来高値を更新しています。一方、決算で利益が市場予想を下回ったアマゾン・ドット・コム(AMZN)が1%余り下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%高い1.79%となりました。ドル円は108円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は先週末の米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。利益確定の売りが出やすいなかで日経平均が堅調さを維持し連日での年初来高値更新となるかが引き続きポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)