【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27171.90 △17.70 (7/22)
NASDAQ: 8204.14 △57.65 (7/22)
1.概況
米国市場はアップル(AAPL)や半導体関連株などハイテク株への買いを支えに反発しました。19ドル高でスタートしたダウ平均は73ドル高まで買われた後上げ幅を縮めるとマイナスに転じ昼前に65ドル安まで売られましたが、午後に入って持ち直すと結局17ドル高の27,171ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も57ポイント高の8,204ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術やエネルギー、金融など6業種が上げ、情報技術は1%を超える上昇となりました。一方で生活必需品や素材、公益事業など5業種が下げています。
4.個別銘柄動向
アップルが目標株価の引き上げを受けて2%以上上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、投資判断の引き上げを好感して半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)が4%近く上げたほか、目標株価の引き上げを受けてウエスタンデジタル(WDC)も5%を超える上昇となりました。さらに半導体製造装置の投資判断の引き上げを受けてアプライドマテリアルズ(AMAT)やラムリサーチ(LRCX)、KLA(KLAC)などが買われ、アプライドマテリアルズが6%以上、ラムリサーチが4%以上、KLAが4%近く上げています。資源開発大手のハリバートン(HAL)は決算で1株利益が市場予想を上回ったことなどで9%以上上げています。
一方で空調大手のレノックス・インターナショナル(LII)が決算で通期の売上高と1株利益見通しを引き下げたことで5%以上下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い2.04%となりました。ドル円は107円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場でダウ平均が小幅な上昇に止まったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で21,432円)や75日移動平均線(21,444円)を上回って終われるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)