東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は207円高の2万1713円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数は高安まちまちでしたが、本日の日経平均は58円高の2万1563円と小幅高で寄り付きました。日経平均は寄り付き後まもなく小幅なマイナスに転じましたが踏みとどまってすぐに再びプラスに転じるとその後は上げ幅を広げる展開となりました。前場を164円高で終えた日経平均は後場に入ってもじりじりと上げ幅を広げる堅調な展開となり、一時は217円高まで上昇しました。日経平均は結局207円高と1日の高値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆4166億円となりました。
東証33業種は海運業や証券商品先物、非鉄金属、機械など景気敏感セクターを中心とした26業種が上昇しました。一方で水産・農林業、石油石炭製品、食料品などの7業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。中でも3月の国内ユニクロ既存店売上高が前年同月比4.5%増と好調だったファーストリテイリング(9983)が5%超の大幅高となりました。ファーストリテイリングは日経平均を103円あまり引き上げています。その他にもソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、任天堂(7974)、ファナック(6954)、ソニー(6758)、キーエンス(6861)、トヨタ自動車(7203)、信越化学(4063)がいずれも上昇しました。半導体関連株が買われる流れが続いており東京エレクトロンは2.9%高、ファナックは2.7%高、信越化学は4.3%高とそれぞれ大きく上昇しました。一方でZOZO(3092)は2.3%安となっています。
その他材料が出たところでは、服飾大手のアダストリア(2685)が5%近く上昇しました。3月の既存店売上高が前年同月比8.2%増と堅調だったことが好感されました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は力強い上昇となりました。半導体株が買われるなど徐々にマーケットにリスクオンの雰囲気が広がってきている印象です。このまま2万2000円の節目を一気に回復できるのか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)