【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 25891.32  △8.07 (2/19)
NASDAQ: 7486.77  △14.36 (2/19)

1.概況

米国市場はウォルマート・ストアーズ(WMT)の好決算を好感し小幅に続伸となりました。ダウ平均は一時63ドル安まで売られるなど午前中は軟調に推移する場面が目立ちましたが、午後に入って買いが優勢になると取引終盤には78ドル高まで買われる場面もありました。引けにかけて上げ幅を縮める展開となったダウ平均は結局8ドル高の25,891ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も14ポイント高の7,486ポイントと7日続伸となっています。

2.経済指標等

2月の全米住宅建設業協会(NAHB)の住宅市場指数は62となり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材や公益事業、生活必需品などの9業種が上げました。一方でヘルスケアと資本財・サービスの2業種が下げています。

4.個別銘柄動向

決算で既存店売上高や1株利益が市場予想を上回ったウォルマート・ストアーズが2%以上上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、ダウ平均構成銘柄ではプロクター・アンド・ギャンブル(PG)とウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)も1%を超える上昇となりました。一方でナイキ(NKE)とコカ・コーラ(KO)が1%近く下げました。

ダウ平均構成銘柄以外では、投資判断の引き上げを受けて鉱山のフリーポート・マクモラン(FCX)が6%を上回る上昇となりました。フォード・モーター(F)も南米事業の採算を改善させるために同地域の大型商業トラック事業から撤退すると発表したことで3%を超える上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%低い2.63%となりました。ドル円は110円台半ば近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まったことから小動きでのスタートが予想されます。利益確定の売りが出やすいなかで日経平均が堅調な地合いを維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)