アメリカの大統領が、国が置かれた状況に対する見解(State of the Union)を、上院下院議員全員の他、三権の長などを一堂に議会に会して述べる「一般教書演説」が行われました。State of the Unionが、何で日本語訳で一般教書演説になるのか、良く分かりません。もう少し別の訳の方が、本来のイメージを伝えられると思うのですが。。。

それはともかく、今回のトランプ大統領による一般教書演説は、様々な慣習破りが行われましたが、そしてその演説の内容も、色々と物議を醸す内容が含まれていましたが、その実際の様子を見ると、彼の国アメリカと、此の国日本の違いがとても大きく映し出されているように思えました。端的に云って、なんだかんだ大騒ぎで論争をしていても、アメリカの人達はアメリカが好きで、その旗印の下では、激しい論争の当事者同士でも、仲良くアメリカのことを称える、強固な素地があるのです。そして議論をする時の一定のルールとかリスペクトが、ちゃんと守られているのです。

勝利は党のものではなく国のものだとか、女性が参政権を持つようになってから女性の議員数が今が最高だとか、そのようなことを云った時に、ほぼ全員が立ち上がって拍手をしたり、演説がどんな内容の時でも、反対派も拍手はしなくても野次は飛ばさなかったり、本当に日本の国会とは違います。少なくとも日本の国会中継を見て育つ子供と、アメリカのState of the Unionを見て育つ子供では、大きな違いが出るなぁと、心の底から思います。ま、いい点も悪い点もあるのですが。

確かにちょっとアメリカの乗りは、それはそれで異様にも映りますが、どんなに割り引いて見ても、日本の国会よりはアメリカの議会の方が、自分の国の最高権力としていいな、羨ましいな、とそう思うのです。アメリカ株も安心出来るかなと、そう思っちゃいました!