円から外貨へ、世界各国の通貨との交換

日本では日常的に日本円を使って経済活動が行われていますが、アメリカでは米ドル、欧州ではユーロといったように、世界各国には様々な通貨が流通しています。海外旅行に行く際は、現地での買い物やサービスを受けるために手持ちの円から米ドルやユーロへと、その時のレートで「交換」しますね。

「1ドル=113円25銭から30銭で推移しています」とテレビやラジオなどで耳にしたことがあるかと思います。皆さんが米国の1ドルを調達するためには、113円25銭~30銭が必要になる、というわけですね。

通貨交換の差額が利益、通貨の組み合わせは多彩

ユーロからポンドに、豪ドルからカナダドルというように、世界では貿易のために様々な通貨交換の取引が行われています。日本円と米ドルの取引だけでなく、様々な通貨間の交換レート差を収益とすることができ、その投資機会はたくさんあります。

交換レートは常に変動しています。例えば、皆さんが保有する円が高い時に、円から見て安い米ドルに交換(買う)をします。円から米ドルに換えるのですから、円を売って米ドルを買う、という取引です。時間の経過とともに安かった米ドルが値上がりしてくれば、今度は高くなった米ドルから日本円に交換することで為替差益が発生します。

問題が多い国の通貨を売り、将来性が期待できる国の通貨を買う、為替差益を狙った通貨の交換の大きな魅力なのです。

【図表1】円高円安・円安円高のイメージ
 
出所:マネックス証券作成

少ない資金で大きな取引ができるFX取引

FXは「Foreign Exchange」の略称です。

日本ではFX取引のことを「外国為替証拠金取引」と呼んでいます。

証拠金取引というのは、少ない資金(証拠金)で大きな取引ができるレバレッジ取引を指します。FX=通貨の交換の取引を「少ない資金でもできる」ということです。レバレッジについては別の回でじっくり解説していきます。