サンプラザ中野くんだー!

 またどこかの議員が「国会議員数の削減」を言い出した。これは欺瞞だ。だまされてはいけない。そもそも「国会議員=偉い人」ではない。「国会議員=私たちの代表」なのだ。「働きの悪い偉い人」は削減したいと思うだろう。しかし「私たちの代表」は増えたほうが良いではないか。彼らは「私たちの代表」を減らしたいのだ。そこが「国会議員数の削減」の真意なのだ。

 「私たちの代表」を減らしたら彼らにメリットがあるのだ。それは「まとめやすい」ということ。数が少ないほうが懐柔しやすい。コントロールしやすい。恫喝しやすい。ということだ。

 この連載では何度も登場している文章を以下に載せる。これは俺が調べて書いたものだ。日本の国会議員の人数は多くない、ということがわかる。

以下引用

 選挙の結果がどうなるか、俺にはまったく予想がつかない。でも今回の選挙で一つだけ危機を感じていることがある。それは大方の党が国会議員を減らそうとしていることだ。参議院をなくしてしまおうという意見さえ聞く。この意見が出るとき引き合いに出されるのはアメリカの連邦議会の議員数だ。上院・下院あわせて535人。国民52.6万人に一人の割合だ。日本は衆参両院で722人。国民17.7万人に一人だ。この数字だけを比較すると確かに日本の国会議員の数は多い、ということになる。しかしここにはマジックがある。為政者が自らの都合の良いほうに国民を導こうとするとき、彼らは必ずマジックを使う。ここでのマジックは議会システムの違いを無視しているということだ。アメリカは連邦制だ。50の州から成り立っている。よく知られているように州によって法律が違っていたりする。つまり州政府の自治権が日本の都道府県が持っているそれとは比較にならないほど強い。法律を決められるのだから。だから州議会の存在そのものが大変重いものなのだ。日本の国会並みの重要性があるといえる、かもしれない。連邦議会はその上の組織だ。日本の国会よりは専権事項が少ないのだ。だから国会議員の数と連邦議員の数をただ比較するのはフェアでない。各州の議員の数を足す必要がある。

 それから日本と同じ議院内閣制をしくイギリスは上院下院合わせて1659人の国会議員がいる。国民3.5万人に一人である。大統領制のフランスでは898人。国民6.7万人に一人。同じくドイツは603人。13.7万人に一人。韓国は273人。 17.5万人に一人。ほぼ日本と同じ比率だ。

 つまり世界に比して日本の国会議員の数は決して多くない。むしろ少ないと言える。

 では何故こんなマジックを使って国会議員の数を減らそうと先導するのか。それは議会を牛耳り易くするためだ。意見を一つにまとめ上げやすくするためだ。つまり専制的な政治に近づくことを狙っているからなのだ。

 俺は思う。国会議員は増やすべき、と。もしもイギリス並みに3.5万人に一人としたら、ざっと3600人。現状で立法権を持つ国会に国民の多様な意思は反映されているのだろうか?多様な意思が反映されない議会は国会と呼べるのだろうか?

引用終わり(引用元:2005年9月1日マネックスメール)

 しかし日本は強いねぇ。昨夜のダウの状況から今日は大幅な下げから始まると覚悟していたのに。これはバブルなんじゃないか?まもなく下げに転じるんじゃないか?と疑心暗鬼な俺なのである。

こんなアルバムに参加しています。
http://news.jp.myspace.com/NewsArticles/3036.aspx

格好良いです。聴いてくださいませ。

サンプラザ中野くん
数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://web.mac.com/bakufu3/