サンプラザ中野だー!

 赤坂の議員宿舎の賃料が安すぎる、と言われている。周りの平均に比べて。だから国会議員は厚遇されていてずるい、という結論が導き出されている。俺は思う。国会議員の歳費は決して高くはない、と。だって国政を任している議員なのだから。優秀な人物を集めたかったら給料はそれなりに出さねばなるまい。さもないと元からの金持ちにしかできない職業になってしまう。あるいはその職を利用して儲けようとする守銭奴が集まってくるだろう。現状、後者になりつつあるのかも。

 俺の知り合いが衆議院議員を努めたことがある。財布はスッカラカンだったそうだ。地元と東京に事務所を置かねばならない。そこそれぞれに所員を雇う。コピー機など諸々購入する。通信費がかかる。その人は激務の中、自らレンタカーのカローラを運転して地元と東京を往復していた。

 ベテラン議員には寄付金などが集まる。逆に言えば、寄付金などを集めるのが上手い人が生き残る世界。政治家としての優秀さ=金儲け上手、となってしまう。それでは困るのだ。だから国政を任せている国会議員には十分な歳費を出すべきだ。優秀な人材が集まるし金儲けを企まなくなるから。そして世間の目も厳しくなるに違いないから。政治への関心度も格段に高くなるはず。
 そして優秀な人材にはもっと広くてもっと安い所に住んで国政に邁進して貰いたい。赤坂の議員宿舎などよりも、だ。赤坂に議員宿舎ができたのは国会に近いからだ。議員は国会に近いところに住むのは当然だ。国政に注力していただくのだから。でも国民はその賃料の安さに目をむく。俺は思う。国会が東京にあるからいけないのだ、と。国会をそして霞ヶ関を移転すればよいのではないか、と。つまり今こそ「首都機能移転」時期なのではないだろうか、と。 その移転先に議員宿舎を建てたなら、周りの賃貸料と比べて全く差のない料金で国会議員は入居するのだろう。だから国民も怒りはしない。

 俺の計画では霞ヶ関を民間企業に売却する。国の一等地であるのだから大金が入る。それを原資として移転先を建設する。さすれば移転先は盛り上がるし様々な経済効果が生まれる。平均株価も上がるというモノである。
 霞ヶ関跡地には巨大な公園を作る。皇居の大きな森が近くにあるので、きっと生態系も自然に近い形で成り立つのではないか。東京にセントラルパークが出現するのだ。21世紀の東京ができあがるに違いない。どうかな?