サンプラザ中野だー!
俺の愛する阪神タイガースが、今年も春からやってくれちゃっている。昨日は負けてしまったが、ここまで7勝3敗1分。堂々のセリーグ第1位なのだ。素晴らしい!何しろ今年はプロ野球が生まれ変われた年なのだ。新しい球団もある。経営母体が変わった球団も。そしてセ・パの交流試合もついに始まる。そんな記念すべき年に、人気球団が頑張って盛り上げている。いいことではないか。
で、俺もちょっと盛り上げてきた。阪神を、ではない。生まれ故郷を、である。俺は山梨県甲府市生まれだ。今回その隣の市・南アルプス市のマラソン大会にゲストとしてお呼ばれしたのである。南アルプス市は合併でできた市だ。2年前にできた。全国初のカタカナの名前の市ということで一躍有名になった。合併自体も早かった。市の名前が決定する寸前、NH○の人が言ったそうだ。「普通の名前なら地方配信。カタカナなら全国に配信です」と。そして見事選ばれた「南アルプス」という名前は全国に伝えられたのである。そもそも日本アルプスの南の部分、つまり南アルプスがある場所なのだから無理なく決まったのだそうだ。先日名前とともに合併企画自体が消えてしまった「南セントレア」とは歴史が違う。
その新しい市の3回目のマラソン大会。俺一人ではどうにも役不足だ。もちろんマラソンランナーのゲストもいた。市橋有里さんだ。彼女はシドニーオリンピック代表選手。速い人代表である。俺は遅い人代表。市橋さんは3.5キロと10キロに。俺は3.5キロに出た。3.5キロは小学生とその親が参加する部門だ。いつもは最下位に近い鈍足の俺だが、上位を狙って走った。ところがである。小学生が速いのだ。スタートから転ぶ子供がいるくらい、奴らは本気だった。俺はいつものとおり先頭からスタートしたが、バンバン抜かれていったのだ。「そんなに飛ばすと、後が大変だぜ」と後半のごぼう抜きを夢見ていたが、夢だった。最後まで奴らのペースは落ちることがなかった。後で聞いたら走ることが奨励されている地域なのだそうだ。なるほど。
でも行って良かった。大変美しかったからだ。桜はもちろん満開。さらに名産の桃とさくらんぼの花が満開だったのだ。つまり3種類の木の花が町中に咲き乱れていた。何しろ名産なのだから畑という畑で咲き誇っているのだ。町中に「花咲じじい」が来たようだ。ちょっとした夢の世界であった。いいぞ「桃源郷マラソン」。おまけにこの市には日本で2番目に高い山もある。北岳だ。3200メートル近い。知らなかった。「南アルプス市」名前だけじゃなく、気持ちが良いのであった。