サンプラザ中野だー!
俺はまだ半ズボンだぞ。凄いだろー?自分でもビックリだ。女子高生のミニスカートを見るにつけ、寒々しさが増す気分を味わっている。しかしふと足元を見ると、自分も同じような状態であることに気付く。
やってみて知った。実は、そんなに寒くないのだ。寒いことは寒いのだが、思い切り寒いというほどではない。気にしなければ何とか凌げる寒さなのだ。気持ちの問題のようだ。よって、女子高生もさほど寒くないのだろうと推察する。
これは共同幻想の一種かもしれない。女子高生は「ミニスカートでも平気、寒くないわ。だってみんながミニスカートなんだもの」という共同幻想にはまっているのではないだろうか?
おばちゃんは「うーさぶいさぶい、ババシャツ一枚じゃダメね。近所の奥さんたちも2枚は重ねるって言ってるし」という共同幻想にはまっているのだろう。(ホントか?)
共同幻想から抜け出したとき、人は引力を持つ。賞賛か非難かいずれかを受けることになる。それはカリスマと呼ばれるものかもしれない。
カリスマは息が長くはない。追いつかれて取り込まれる運命にある。おおぜいに、である。取り込んだら「おおぜい」はカリスマを「自分たち」にしてしまう。「おおぜい」はアメーバーのようなものだ。
カリスマは逃げなくてはいけない。しかし逃げすぎると「おおぜい」は手近なカリスマにターゲットを替える。遥か遠くにいるカリスマに興味はない。だから、カリスマであり続けようとするなら、いい距離で逃げなくてはいけない。難しいことだ。
松井秀喜選手が大リーグへの挑戦を決めた。発表のタイミングが良かった。誰もが納得できた、と思う。悩む姿を晒してダラダラと発表を延ばしたとしたら、世間は彼を捕まえてしまっただろう。松井はだらしない、と思っただろう。
松井はいつもあまり遠くへ逃げていない。もっと遠くへ逃げたほうが華やかさがあると思う。しかし、近すぎて取り込まれてしまう距離でもない。上手い。株を上げた。
株を下げたのは、あの政治家だ。あの程度のことで怒ってはいけない。遠くにあろうとしすぎた。それじゃあ「おおぜい」は興味を示さない。
サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出てきた「爆風スランプ」で活躍。現在はパッパラー河合と共に「スーパースランプ」として活動中。
自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://www.kk.iij4u.or.jp/~sunplaza/