欧州財政問題。どうなることやら。基本的には問題の額はそんなに大きい訳ではありません。欧州大国内で負担を決めて解決するとすれば、それで十分耐えられる大きさです。しかし欧州内では内輪揉めというか中々ケリがつかない。そこで中国などが「助けましょうか?」と手を差し延べる。美談というよりも、本当に大きな問題であれば、誰も「助けましょうか?」とは云わないでしょう。基本的に解決できる問題だと分かっているから、「助けましょうか?」と云うのではないでしょうか。そう考えると、中国などの行動は、とても合理的です。そしてそんな隙を見せてしまった欧州は、少々ヤキが回ってしまったというか、だらしない感がします。しっかりして下さい!今日のメルケルとギリシャ首相の話し合いはどうなるでしょうか。早くケリを付けて欲しいですネ。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。